進化を続けるシステム

進化を続けるシステム

高齢者見守りシステムもITやインターネットなどの技術革新の流れに乗って大きく進化してきています。以前はシステムというよりも単に地域の人とか公的機関の人が定期的に高齢者宅を訪問して安否確認をするといったタイプが主流でした。このタイプは人が訪問して行うということで安心感もあり、もちろん今でもよく利用されていますが、それよりも機械的、自動的に見守りを行うシステムが大きく発達してきています。

例えば高齢者宅の照明器具とか電化製品、あるいはドアなどにセンサーを取り付け、そのオンオフや開け閉めを感知して遠隔地に住む家族に自動的に知らせるというタイプのものがあります。これは、センサーの小型化などの発達もさることながら、その情報を知らせるための通信機能を比較的簡単に持たせられるようになってきたからという理由が大きいでしょう。複雑な配線工事など不要で、直接電波を飛ばしてインターネットに接続できるようになってきているからです。

様々な形態やサービスがある高齢者の見守りシステム

現在利用されている高齢者見守りシステムには様々なものがあり、形態によってメリットやデメリットが異なります。導入する際には、それぞれの特徴をよく理解して、利用する人が不便を感じたりストレスになったりしないかを考えながら選ぶことが大切です。簡易的なもので言えばセンサータイプがあり、日頃使っているガスや電気等から高齢者がいつも通りの生活を送っているかをチェックするものがありますし、宅配サービスをよく利用する人なら宅配サービス型の見守りもあります。

本格的な導入となるとカメラをつけていつでも室内の様子を見られるようにしたり、郵便局で提供しているような訪問型もあります。それぞれに強みがあり、高齢者の生活パターンによっても合うものが異なるのが注意すべき点です。中には利用する高齢者のライフスタイルに合わない形態のものもあり、よく考えずに選んでしまうと見守りの役割を果たさなくなるばかりか、強いストレスを感じてトラブルの原因になります。